新しいシンセサイザーの展開「AIRA Compact」
- 2022/09/23
- 17:28

AIRA Compactは、今までのAIRA TRシリーズから
よりコンパクトに大衆向けになったシンセガジェットの新たなシリーズです。
よりコンパクトでありながら、Boutiqueよりもモダンなデザインに
そして必要最小限の機能で、より分かりやすく作られています。

これは旧来のRolandでは、ありえなかった事で、
現在のRolandへと移り変わった事による、貴重であり華々しい製品であり成果物なのです。
多く初心者である大衆が、どこかへ行こうとする時に必要な何か、それがAIRA Compactです。
プロフェッショナルやセミプロ達や、より理解に優れたホビーユーザーが
日夜楽しむ。
そんな広がりつつもありながらコアであるカルチャーそしてファッションの
シンセガジェットのエレクトロニック・ミュージックの世界へと縦横無尽に旅する事ができる
素敵な贈り物です。

T-8は、エレクトロニック・ミュージックのビートメイキングを手軽に楽しめるガジェットです。
TRシリーズのドラムサウンドと、TB-303のベースサウンドが一台に、まとめられています。
ドラムサウンドとベースサウンドが一体化する事には、より手軽さを増す、
大きなメリットがあります。
これは、TR-6SやTR-8Sのドラムサウンドを扱うドラムガジェットと違う、便利な部分です。
それ一台だけで、「スタートボタン」を押すだけでドラムとベースサウンドをループさせる事が出来るのです。

J-6 は、弾けるような粘りのあるサウンドが得意なRolandらしいシンセガジェットです。
コード理論不要でコード・サウンドを組み立てる事ができる、強力なコード・シーケンサーとJUNO-60のサウンドを組み合わせています。

E-4は、お手軽に声を操って音楽に変えてしまうボイス・エフェクター。
流行のルーパーも組み込まれているので、手軽にエレクトロニカなボイスサウンドをパフォーマンスできます。
特にルーパーの「スタート/ストップ」が非常に使え、そして「スキャッター」によるグリッチサウンドを
簡単に作り出す事ができるのです・・!
(マイク入力には標準フォン端子に、一般的なマイクロフォンが必要です。オススメはAUDIXです。)

今回は、以前のTRガジェットの回と、同様、多くを開放しています。
☆AIRA Compactシリーズについて
その使い方は、TRシリーズ同様に非常にシンプルです。
その説明書は量が少し増えましたが(笑)手軽に分かる上手な解説になっています。
しかし、少し複雑な事をしようとすると、補講が必要になります。
まさに初心者の入門向けの内容を説明していきます。
まずは、どのガジェットにおいても
「スタート」ボタンを押す事からはじめましょう!
すると、サウンドが、とりあえずループされ
小さな成功を確実に手に入れる事が、この世界の誰にでも出来るのです!

☆TR-8について
1:バスドラム / 2:スネアドラム / 3:ハンドクラップ・タム / 4:ハイハット / 5:ベース
その、それぞれのドラムパートが、パネル上は4つあります。
そして、1つのベースパートがパネル上は1つあります。

まずは、「スタート」ボタンを押し、「パターン」を選択し、それをループさせ鳴らしてみましょう!
パターンは、「パターン」ボタンの選択で選べるようになります。
「テンポ」ツマミで、再生速度をBPMで変化させることが出来ます。
テクノなどは120ぐらい、トランスやエレクトハウスは130~140、
ハードダンスやハッピーコアは150~180ぐらいの
テンポになります。
まず、使って分かりやすいのが、最上部の「レベル」ツマミによる
オーディオミキサーのような、各種パートのレベル調節です。
それだけでも、上手に扱えるような気持ちになってきます。

次は、フィルターの「カットオフ」「レゾナンス」ツマミです。
これは定番のTBらしい手法で、ループ演奏させながら、フィルターのツマミを
二つ調整しビキビキとしたサウンドを鳴らしていきます。
手軽に使っていても、その楽しみの一つとしての「基本的な面白い手法」の代表です。
さらに、「ディレイ」や「リバーブ」を使って、
そのドラムとベースのループサウンドを飾る事も出来ます。
これも時に代表的な面白い手法です。
TRガジェットのステップシーケンサーの使い方は、別途こちらの回を読んでください。
非常に詳細に丁寧に解説してあります。

さらに、面白い手法として、「アクセント」を特定のステップにつけてみたり、
プリセットや追加のパターンのステップを消したり、加えたりする事で
独自のパターンを作る事ができます。

そして、「ステップループ」を使い、特定のステップ間をループさせ、
面白い効果を出す事もできます。
「ヒント」シフトボタンを有効に使おう
「SHIFT」ボタンを押しながら、ボタンの別の機能にアクセスする、
シンセガジェットにおける定番の操作方法があり、
知ったうえで慣れておくと非常に便利です。
さらに、より面白い手法としては、ループ再生中に、リアルタイムにパターンを加えて
フィルイン(曲のパートの派手な盛り上がり部分)を作る事もできるのです。

ボタンを押しオートでフィルインする事もできます。
上手にループ再生させながらライブ演奏させると、これ一台で、
自作の曲をそこに作り出す事が出来るのです。

それは、筆者が創ってみた、TB-3の楽曲を、せひ手前みそですが参考にしてみてください!
なんとTB-3一台のみで、スキャッターなど駆使する面白いライブ演奏になっています。

「T-8の代表的なパラメーター」
『ドラム』
LEVEL・・音量を調整します
TUNE・・ドラムの音程のチューニングを調整します。
DECAY・・ドラムの減衰を調整します。
『ベース』
LEVEL・・音量を調整します
PITCH・・ベースの音程を調整します。
DECAY・・ベースの減衰を調整します。
CUTOFF・・カットオフ周波数でベースの明るさを変えれます。
RESO・・フィルターのカットオフ周波数のあたりにサウンドのクセを付ける事が出来ます。
ENV MOD・・エンベローブを、どれだけフィルターに効かすか?を設定します。

☆J-6について
幅広いジャンルをカバーする100種類のChord Setを搭載。
コードや作曲の理論を学ぶ必要はないと、されており。

コードセットを呼び出して、キーボード・ボタンでコード・サウンドを聴きながらステップシーケンサーに入力していけます。
その和音数(発音数)は4音で、3和音そして4和音を構成できます。
まずは、スタートボタンを押して、その「パターン」を鳴らし「サウンド」を変えてみましょう!
黒鍵盤を含んだ鍵盤上のコードと、そのコード進行を学ぶのは、なかなか大変なものですが、
その労力を、大きく飛ばして、コード進行を楽しむことが出来ます。

まずは、コードシーケンサーに、「コード」ボタンをおしてから「鍵盤ボタン」を押し、
1ステップずつ鳴らされるコードを確認し入力する事からはじめましょう。

さらに「シフト」を押しながら「コード」ボタンを押すと
ポップスからジャズ、シンセウェーブなどジャンルに適した、コードを選択できるようになります。

そして「バリエーション」ボタンで、全音符のみのコードサウンドに動きを与えられます。

さらに、「ディレイ」や「リバーブ」でその演奏をエフェクトで飾る事ができ、

さらに「フィルター」「エンベローブ」をシンプルにコントロールでき、サウンドに変化を簡単に生み出せます。
ポイントとしては、コードシーケンサーのステップ数を多くして、16分音符なども表現できるところです。
使い方によっては単なるコードマシン以上の発展をするでしょう!

☆E-4について
声を吹き込んで楽しめるE-4もあります。
ピッチ(Pitch)・・オートチューンで知られたダフトパンクを連想するロボットボイスエフェクトです。
ハーモーニー(Harmony)・・声にハーモニーを付加します。
ボコーダー(Vocoder)・・SFのようなクラシックなロボットボイスエフェクトです。
使い方は、そのマイクをつなぎ、声を吹き込みエフェクトをかけます。
それは、ぱっと見て分かる事ですね!
☆ガジェット同士をつなごう!
一つ一つでも十分に楽しめますが、ガジェットの醍醐味として、
連結させ、つないで使うという、現代におけるトリプルグルーブ・ボックスという使い方が
可能です。
基本的には、ドラムマシン+べースシンセ+シンセサイザーというセッティングが基本なのですが、
Compactシリーズでは
ドラムマシンとベース+コード・シンセサイザー+ボイスエフェクター と
三つをつなぎます。
つなぎ方は、シンクケーブルというケーブルでつなぎます。

これは非常に便利なケーブルで、つないでいくだけで、
テンポを手軽に同期(同テンポ)してタイミングも揃えて、一緒に再生できるようにしてくれます。
モノラル・ミニ・プラグ・ケーブルでつなぎます。

「ヒント」その他のつなぎ方もある
・MIDIケーブルを使ってつなぐ
MIDIケーブルをつなぐ方法が基本です。それはAIRAガジェットの回を読んでください。
Rolandの標準では、TRS/TRS コネクティング・ケーブルでつなぐとあります。
BOSSブランドのケーブルが使えそうです。そちらはマニュアルを読み入手してみてください。
その他、市販のケーブルでも接続できるようです。
(Rolandのモデルセッティングでは赤色や青色のカラフルなケーブルが使われています。)


・USBケーブルを使ってMX-1ミキサーを経由してつなぐ
また、USBケーブルを通しMX-1デジタルミキサーを使い同期させる方法もあります
こちらは、技術的に進んでおりサウンドとテンポそしてMIDI情報を一緒に高速に転送する事が
できるハイテクノロジーです。

☆ZenBeatsを活用し、連携しよう!

無料で使えるZenBeatsは、それ一つで、楽曲を創作できるのみならず、
シンセやガジェットの世界を広げてくれます。
この場合は、パソコンやiPhonesそしてタブレットをUSBケーブルでつなぎます。
☆何が違うの?

現在の国内で流行しているエレクトロニカ・ムーブメントは、
東京新宿の先の初台で発祥し大きく発展したものです。

それは原宿・表参道ときに渋谷のストリートカルチャーに根ざしている
日向のオシャレカルチャーです。
それは、90年代の後半が、徐々に勢いを増し、表参道の
オシャレショップに並ぶような人々の中で流行していったのです。


そして、電子楽器ムーブメントが、その、かつての無料音楽雑誌により
爆発的に広がり
マニアックな音楽を求める新宿・初台ときに渋谷の小規模の音楽シーンが
その立役者になっていったのです。
それは、秋葉原のいわばお仕着せの商業的な音楽シーンと異なっていきます。
クラシックDTMと今は呼ばれるゲームミュージックとも異なる
大きな発展を遂げていったのです。


それが、今の巨大なファッションカルチャー・文化としてのシンセガジェット・ムーブメントなのです。
初心者でもファッション的に遊んで楽しめるような。
これは、プロフェッショナルを目指してお金を稼ぐ
という古いお仕着せのメジャーレーベルの在り方とも、また異なるものです。
かつてデジタルロックによくあったプロ予備軍としての存在です。
現在のシンセガジェット・ムーブメント
それはファションでありカルチャーであり、文化であり生活の一部であるのです。
「それぞれの違い」
シンセガジェット・ムーブメント・・ゆるい。遊ぶことが目的から発祥したため
ファッションカルチャーとしての側面が強い
しかしプロフェッショナルとして世界にまで通じる筆者のような天才的なプロも多く参加してる。
現在の流行の最前線。 表参道のオシャレ文化を継承しているので、ニッチなものを探す事を好む。
クラシックDTM・・模型的なミニチュアの音楽。ゲームミュージックが中心で、
時にゲーム会社に作曲家やサウンドデザイナーとして入社したりする。
譜面系DAW古典作曲・・クラシックDTMの発展で、より大きなオーケストレーションを扱えるように。
古典作曲家に回帰し、譜面の技術に長けている音楽。
メジャーレーベルで活躍する人気のプロに最近は増えつつある。
ボカロ・・クラシックDTMの発展。ボカロを使い歌物も表現したり動画と合わせたりする。
秋葉原中心のネット・ニコニコ動画で発展した内向的な音楽。
ボカロとDAW Cubase、KOMPLETEという「名の通った定番」を、みんなで楽しむ傾向
かつてのデジタルロック・・オールインワン・シンセサイザーに夢を求め、
何台もシンセサイザーやデジタルミキサーを
買い続けてしまうような音楽。カルト性が高く、現在は廃れている。
☆T-8のより深い部分

T-8の分かりやすく簡単なマニュアルも、よく読むことで、より深い深層が見えてきます。
それは、
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